私の、一番古い持ち物。
こんばんは、ヤマネコです。
昨日、ショールを記事にしていて思い出したものがあったので、今日は貴重な晴れ間を利用してお手入れしました。
こちらです。
1m角くらい(ほぼ正方形)のクリーム色のニットで、実は私が生まれた時、母が編んでくれた「おくるみ」でした。
少し色がくすんでいる気がしますが、意外にも状態は悪くありません。
身体や人や環境などを除いて、おそらくこれが、生まれてから一番長く「私のもの」であり続けているものです。
皆さんには、一番古い持ち物を、初めて手にした時の記憶はあるでしょうか?
当然というか、残念ながらというか…私自身にこのおくるみを使っていた記憶はありません。記憶がないので、大事にする理由も思い入れもなく、旧宅時代は無造作に収納ケースへ押し込んでありました。
成人してから本来の用途を聞かされ、とたんに愛着がわきました。
正直、今も何か(ひざ掛けなど)に使うことはほとんどありません。
私が生活する上で、なくて困るものでもありません。
でも私はこれを捨てないし、時々出してお手入れして、またしまいます。
人間、何も持たずに生まれてきて、何も持たずに死んでいく…そんな話も聞きますし、事実なのかもしれませんが、できればこの一枚は、持って逝けないかな?と思っています(本気でというか、なんとなくというか、ぼんやりと)。
今は「使わない」と決めているわけでもないのですが…変な話、いつか棺の中へ一緒に入れてもらうために保管しているようなものです。
私は不要品を大事に保管し続けることを、無駄と考えることがありますが、この一枚と向き合う時間は、今の私にとってはとても有意義。
私の一番古い持ち物には、これからもずっと、できれば一生(の後も?)、私の一番古い持ち物であり続けてもらおうと思います。
トラコミュ。
本日の猫は、椅子に座ったところを真上から撮影。
リビングにある椅子にはデザイン上の穴がたくさんあって、そこから指を突っ込むと…(上の写真、右下が私の人差し指)
こうなります(甘噛みです)。