節分の準備と、鬼退治に使う台所道具
こんばんは、ヤマネコです。
明日の節分に向けて、昨晩からちょこちょこ準備を始めました。
昨日から、と言っても初日の作業は大豆を洗って水に浸けただけ。一晩おいたらザルにあげ、軽く干すのが今日の仕事。明朝(おそらく今年は電子レンジかオーブンで簡単に)煎ったら、福豆の完成です。
既製品を買ってきても高くはないけれど、大豆はストックしているし、福豆は一度にたくさんは必要ないし、軽く撒く分と家族が年の数食べる分があれば…ということで毎年手づくりしています。
立ち仕事ついでに、恵方巻用のかんぴょうを煮ておきました。
あとは鬼の面を用意する(描く?)くらいだろうか…と思ったのですが、今日は出先で、節分にまつわる古い(私の知識としては、新しい)話を教えていただきました。
本来は節分にも桃の節句(ひな人形)や端午の節句(五月人形)のような室礼をするもので、福豆も撒くだけではなく「供える」ように飾りつけをするのだとか。撒くのは儀式の一つに過ぎないようです。
また私のイメージでは「鬼の面」ばかりが強烈だったのですが、市販品の福豆には「おたふく(お多福)面」がついていることも。鬼の面はイベント的に(誰かが鬼役をするのに)使うものであって、あえて用意するなら福面のほうが優先順位は高いのかもしれません。
それから飾りつけに使う植物は、柊。
うちの柊…と言ってもクリスマスホーリーで日本古来の品種とは違うのですが、家にあるので代用して使おうかなと。
余談ながら、クリスマスシーズンに鈴なり状態だった赤い実は、この一ヶ月ほどでほとんど野鳥に収穫されました。最初は家族が鳥よけのネットをかけてくれたのですが、クリスマス飾りを終えた頃ネットも撤去し、残りは鳥へとおすそ分け。
いつも色々な意味で自然の力の恩恵を受けているので、こういう形がお返しの一つになればいいなと思っています。
出先での話には出なかったのですが、調べてみたら柊とセットで「鰯」も必要。ただ自宅に常備していないものなので(あと、見た目がちょっと残酷なので…)これは今回用意しません。ごめんなさい。
更に、私にとって意外だった節分のアイテムが、すりこぎ。
別名、あたり棒。*1
縁起を担ぐなら、すりこぎは「お金をする(すられる)こと」を連想させるため、あたり棒と呼ぶようです。そしてこのあたり棒こそ、鬼を退治するための武器でした。
豆で鬼の目を打って、あたり棒で退治する。
冷静に考えると、そこまでやるのか…と鬼がかわいそうにも思えるのですが、長年知らなかった節分の背景に奥行きが出たようで、なんだかとても興味深い話だなと。
私には、これまでも昔からの行事を「楽しむ」という気持ちはあったけれど、どこか「こなしている」という感覚でもありました。
お正月は、お正月らしく。
お盆は、お盆らしく。
節分も、節分らしく。
計画的に、きっちりこなす。
それはそれで背筋が伸びるような気持ちになるのですが、これからはもう少し、ものごとの背景や歴史を学ぶ時間を持てたらいいなと思います。
さて、本日2月2日はニャンニャンの日でもあり、二日灸の日。
かくれ家や 猫にもすゑる 二日灸 / 一茶の句
本当なら猫ともども新年初灸(?)をすえると年中息災につながるようなのですが、これは想像だけにとどめておこうと思います…。
本日の猫。
無事、連日の通院が終わりました。
帰宅後、キャリーバッグのファスナーだけ開けてあげると…
自力で開けます!
どーん!(どや顔)
どーん!(あごのせ)
こんな彼ですが、病院ではバッグの底にしがみついて、一歩も出まいと必死です。
*1:正確には、節分に使うあたり棒は「山椒の木」からつくられたもの。