ネコハウス

気付けば、生活の中心が猫でした。

G専用殺虫剤でなくても戦える、と知った夏。

こんばんは、ヤマネコです。

十日ほど前のことなのですが、とうとうG(黒光りして素早く移動する、不法侵入が得意なあの虫)を目撃してしまいました。

※当記事内に「虫の写真」は一切ありません。

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今月半ばの夕餉過ぎ、一仕事終えてリビングに入ったら、何やら猫たちが一ヶ所に集まっていました。鳴くわけでもなく、静かに、複数の視線が一点を追っている。

嫌な予感しかしない、と思いながらも近づいて行ったら、いました。Gが。しかも大きい、黒いのが…。


私は虫が苦手…というか、ごめんなさい、嫌いです。嫌いという言葉は多用しないようにしていますが、ましてや生き物に対して失礼ですが、素早く動く系、うねうね系…これらは生理的にどうしても受け付けません。

掃除を徹底することでGを見る機会は減らせる、と実感しながら生活していたのですが、とうとうこの時が来てしまった。家の中に、奴がいる。

ただ、この時は「ギリギリセーフかな?」とも思ったんです。というのも、場所がここだったから。

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施錠した窓ガラスの外側、でも雨戸の内側。

おそらく家の中にいたのではなくて、外から入ってくるギリギリのところだったのだと思います。だからギリギリ……いや、やっぱりアウトでしょうか?


この時、ガラス越しという安心感から、生まれて初めてGを凝視。久しぶりの接近戦で身体が動かなかった、とも言えます。

迷ったのは、この後の行動でした。

私の中で「大型サイズ」と識別された敵は、きっと、おそらく、窓を開けなければ入っては来ないと考えられました。一応、サッシまわりの気密性は高い住宅なのです。…とにかくそう信じたかった。ともすれば、放っておくだけで朝までにいなくなってくれるかもしれない。どんなに敵視していても、みだりに殺生はしたくないので、自発的に去ってくれるならそのほうが有難い。


ただ問題は、雨戸の向こう側が「ベランダ」であること。

晴れている日は窓を開け放し猫が遊びまわるため、植物や物置はありませんが、手すりという「囲い」のある空間です。決して虫が逃げられない環境ではないものの、雨風をしのげるその場所から、うまく去ってくれるだろうか?

むしろサッシの隅に潜み、翌朝、不意を突かれることにならないだろうか?それどころか棲みつかれたり、産卵されでもしたらどうしよう?

いや、そもそも「入ってこられない」と確信できたわけじゃない。


僅かな間にぐるぐる思考を巡らせて、これもまた生まれて初めて、

「今すぐ、外にいるGを家の中に呼び込んで戦う」

という、したくもなかった経験をしようと決意したのでした。


その後の戦いは、ごく一般的なものです。

ひとまず、離れた場所に猫用のおやつを配置して、猫たちを撤退させるところから。それから「いざという時は使おう」と用意しておいた殺虫剤を片手にそろそろと窓を開け…後は割愛しますが、窓際で一人慌てふためきながら戦いを終えました。


…と、振り返りながら書いたのですが、この後ふと思い出したのは、私が使った殺虫剤が「G用ではなかった」という事実。これ、戦いの前に気づかなくてよかったと思います^^;

使ったのは凍殺ジェットという製品。私は「殺虫剤」と呼んでしまいますが有毒成分は入っておらず、凍結させることで虫の動きを止めるというコンセプト。猫や小さい子供がいる空間でも空気を汚す心配が少なく、とても使いやすいです。リコールとなってしまった、バルサンの氷殺ジェットも旧宅で愛用していました。

ただ、この殺虫剤の対象は「飛ぶ虫」や「這う虫」、或いは「不快害虫」という表記で、「Gに効果がある」という記載はありません。不安に思いながら買い置きしていたのですが、今回ようやく問題なく使えることを実感できました!

「G用」と名のつく商品も出てきましたがお値段が高いので、新たに買う時も同じものでいいかなと。

ちなみにこの手の商品には総じて言えることですが、パッケージデザインが怖くて仕方なかったので、クラフト紙でラッピングしました。

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デザインはともかく(本当はinsecticide?)、購入年月を書いておいたのは役立つかなと。

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四年前の備えから、ようやく効果を実感。

使用期限があるかもしれませんが、あっても使い切りたくない(使う機会はほしくない)もの。でも今回Gに対してもしっかり武器になってくれて、本当に良かったです。


昨日ご報告しましたが、デジカメをメーカーに預けているため「本日の猫」はお休みします。