便利な家電より、シンプルな台所道具。
こんばんは、ヤマネコです。
一ヶ月ほど前になりますが、長年我が家になかった「すり鉢・すりこ木」を買いました。便利機能のあるキッチン家電と迷いましたが、結局昔ながらの道具にして、とても満足しています。
たとえば「山を登る」という目的のために、車で行くか、一歩一歩踏みしめるか…は、どちらが正しいわけでもないと思います。効率よく進むか、その工程に意味を持たせるかの違い。
私は「料理を作る」という目的を達成するためでも、できるだけ工程を楽しみたいです。それを助けてくれるのが、便利グッズよりも古風な道具なのでした。
もともと料理が苦手なので、義務として作業するのは憂鬱でした。だからこそ「必要な作業工程を楽しめる」という幸せを優先して、そのための道具選びをしました。
掃除が苦手でも、汚れが落ちてピカピカになっていく変化が好き…とか、勉強が苦手でも、すこしずつ理解できるようになる感覚が好き、とか。ゴールだけでなく、道程が楽しめると苦手意識が薄らぐような気がします。
そして今回は、白い器と木の組み合わせ。
ドレッシングなども作れたらと思い、「注ぎ口」がついているものを優先。電子レンジや食洗機もOKでした。
最初から「一生もの」なんて気負う必要はないけれど、いつか「気づいたら十年以上使ってるな」と思えるような道具にできたらいいなと、最近の買い物はそういうことを考えながら選ぶようになりました。
主に胡麻をすっていますが、時々ナッツやハーブなどもゴリゴリしています。その時に深く響く音と、手に伝わる振動と、広がる香りがすごく好き。
時短にもならないし、手間がかかるし、電動よりもムラができたり細かく砕けなかったりすると思いますが、私が楽しいのが何よりです。
トラコミュ。
本日の猫。
「猫にはしつけができない」という話を時々耳にしますが、彼らもちゃんと理解はしています。
出てきてはいけないラインもちゃんと分かっています。
ただ「そんなルールに縛られる俺じゃない」と思っているのだろう…と、思っています(この後、こっそり踏み出します)。